日本には昔からの「うどん」や「そば」もありますし、ラーメン、焼きそばのようなパスタ類が大好きな国民です。
ですから日本にイタリアンが紹介されて真っ先に広まったものはスパゲティーやラザニア、パスタでした。
日本人にとってイタリアンで最も馴染みが深く、家庭料理の献立にも浸透している料理といえばスパゲティーを中心とするパスタです。
スパゲティーはイタリア語のSpaghett「紐」から変形した名称ですが、スパゲティーの歴史を探ってゆきますと紀元前4世紀のエストリア人の墓地から現在のスパゲッティを作る道具のようなものが出土しています。
イタリアでは古代ローマ時代にlagana「ラガーナ」というパスタを焼くか揚げるかして食べていた事が分かっています。
西暦1000年頃のパスタは肉や野菜類とミルク、チーズを一緒に鍋もので煮ていた様です。
スパゲティーが急速に広まった理由としては16世紀頃に麺類を機械で押し出して工業製品として大量に作れるようになったことに加えて乾燥パスタを上作れるようになったので保存食として長い間日持ちすることが上げられます。
さらにスパゲティーがヨーロッパ全域に広がった理由には18世紀の大航海時代にスペイン人が南米からトマトを持ってきて栽培に成功したことが挙げられます。
乾麺を使ってトマト味にチーズを重ねることで独特の味が出来たことが世界各国に多くのファンが出来たのです。
またスパゲティーは家庭で余った野菜や肉類、魚貝類などを利用して簡単に作れる便利な料理であることも人気が上がった原因でもあります。