日本人は昔から箸だけでなんでも食べてきましたが、蕎麦、うどんも箸を器用に使って食べることが出来ます。
しかし流石にイメージが合わないのかパスタを箸で食べる人は滅多にお目にかかりません。
パスタを食べるときにスプーンとフォークを使う人が結構多いのっですが、本場のイタリアではフォークだけで器用にくるりと絡めて食べます。
少し昔の日本での料理を食べるときのマナー講習などではスプーンとフォークの両方を使ってスプーンの上でスパゲッティーをフォークで絡めて食べることが教えられたものです。
最近になって数多くの日本人がイタリアで抱えるようになってイタリア人がフォークだけで食べている姿をみて「正しい食べ方はフォークだけで食べるもの」と感じたようで、「スパゲッティーはフォオークだけで食べるのが正しい食べ方」と思って最近ではフォークだけで食べる方が増えています。
しかし、ナイフ・フォークやスプーンを広めたのは16世紀にイタリアのフィレンツェからフランスの王家に嫁いだカトリーナ・ド・メジチが、当時のフランス貴族の粗野さに呆れて正しいテーブル・マナーを教えたのが始まりです。
イタリアでもカトリーナのような貴族階級の方はスプーンとフォークを使いますが、一般庶民はフォークだけでパスタを食べます。
イタリアの一般庶民の間では「スプーンを使うのは子供だけ」と言っている人もいますが、実際には生まれ育ちによって違うのです。
新宿で貸切もできるイタリアンカトリーナのように大富豪の令嬢として育った方はスプーンも使うのです。
ですからスプーン論議のどちらが正式な食べ方という議論は無意味なのです。
パスタの種類とソースの種類によってはスプーンを使ったほうがソースが飛び散ったり衣服についたりしませんので正しい食べ方と言えます。
日本でのラーメンにスプーンを使う人と使わない人がいるのと同じレベルのことと考えて下さい。