イタリア語のパスタという言葉の原義は「小麦粉と水の練り物」ということになりますが、具体的にはスパゲティーやマカロニなどの麺類のことを指しています。
スパゲティーも古い時代には手で小麦粉と水をこねて作っていましたので細長い麺でしたが、機械化が進んだ現代では様々な形状のパスタが作られています。
具体的に例をあげますと細めのスパゲティーニ、もっと細いカッペリ・ダンジェロ、ペンの先のような形状のペンネ、太めのリガトーニ、巻き貝のようなルマーケ、星の形のステッリーネ、キシメンのようなフェットチーネ、・・・数多くのパスタがあります。
これらの様々な形をしたパスタがありますが、乾麺になったことと機械工業化で大量に作れるようになったことで世界中に広まっています。
パスタの種類も多いのですがパスタを使った料理もイタリア国内でも北はベニチアから南のシチリアまで各地域で特色あるパスタ料理が数百種類もあります。
最近の傾向としてはパスタ料理は昼食に多く食べられておりますが、同時に家庭の主婦の料理メニューとして、それぞれの主婦が自分たちのオリジナルパスタを作れる琴でも人気があるのです。
イタリア料理は一般的にレモン汁や塩などでの味つけでシンプルなものが多いのですが、パスタに関しては各レストランや主婦たちがオリジナルのパスタソースを作ることが特色です。
18世紀の大航海時代にスペイン人が南米からトマトを持ち帰って栽培に成功したことでトマトをベースにしたソースが出来たことでパスタが一気に広まったように、特色あるパスタソースを開発することがパスタの更なる躍進になるのです。
ナポリではトマトをベースにしたナポリ風スパゲッティーが流行し、ボローニャ地方は肉類が豊富なので肉を使ったミートソースのボロネーゼが発達しました。